よしだの備忘録

よしだ(仮名、♂)がゆるめにアップデートするよしだと靴の日常

ブートブラックの「モルトブラウン」でモルトドレッシングしてみるお

こんばんは(いつも仕事が終わった夜に書いてテキトーに配信予約しているのです...)。先週末は静岡県へ出かけました。想像していたよりは寒さは鋭くなく、ゴテゴテに着重ねすることなく快適に過ごせました。

 

みなさん、ハイシャイン用のワックスはどのブランドがお好みですか?先日、ハイシャイン用にBoot Black(コロンブス製)のポリッシュを購入したので、使用感や実際の色見についてご紹介致します。

 

ブートブラックの"モルトブラウン"

f:id:rioyoshida:20181127001249j:plain
コロンブス社が製造・販売するブランド"Boot Black"のシューポリッシュです。今回、どうしてもこの色を手に入れたくて新宿駅近辺を探し回り、小田急百貨店の紳士靴売り場に置いてあったのでその場で購入しました。

モルトブラウンはシューメーカーのリクエストで生まれた色

実はこの色、当初から展開されていたわけではなく、"スコッチグレイン"の廣川製靴さんのリクエストで生まれたシューポリッシュです。つまり、廣川製靴さんが推奨している"モルトドレッシング"に適したシューポリッシュなのです。

モルトドレッシングとは

詳しくはスコッチグレインのオフィシャルサイトをご覧ください。

www.scotchgrain.co.jp

端的に申し上げますと「ウィスキーを使った鏡面磨きです」です。動画もありますので是非合わせてご覧ください。

youtu.be

スコッチグレインオフィシャルサイトより 

実際にやってみるお 

何事もチャレンジです。早速やってみることに。

f:id:rioyoshida:20181127002414j:plain

このブログで一度登場しております、"スパイダー"です。履き下ろして約8カ月が経過致しました。当初は赤いクリームを使っていましたが最近はもっぱらニュートラル(無色)のクリームで育てています。ポリッシュも全然かけていませんでした。さて、どんな姿に変身するのでしょうか。

仕上がりはこんな感じだお

f:id:rioyoshida:20181127001030j:plain

光の加減や磨き込み加減で必ずしもこうなるとは言えませんが、艶感が絶妙に色っぽいです。気になる色ですが、結構「赤」感強めですが透明感のあるすっきりした印象です。今回は下地に"English Guild"のビーズリッチクリーム(ニュートラル)を塗りこんでからポリッシュ作業を行いました。ワックス自体が新品で溶剤と水分の含有量が多いこと、磨いた部屋が暖かくてワックスが緩くなりやすい条件下だったので、普段より、気持ち厚塗りに仕上げました。購入してすぐに使用される場合は、ワックスを伸ばすタイミングの水(ウィスキー)の量は普段より少ない量を意識すると上手に重ね塗りできると思います。普段通りに重ねて伸ばそうとするとゴワゴワしてしまうのでコツというか、ちょっと注意した方がいいかもしれません。

 

茶系の靴で、ポリッシュの色でアクセントをつけたいとお考えの方へ。Boot Blackの"モルトブラウン"、アリです。ぜひご自身の手でモルトブラウンの鮮やかな色をお楽しみいただいてはいかがでしょうか?

 

それでは!

 

Amazonでも購入できる

 

経年変化(10ヶ月)大塚製靴~OTSUKA+A ≪DM-102≫~

こんばんは。自販機でお茶買ったのに、回収するの忘れてお金だけ払ったのが本日のハイライトです。ぼーっとしすぎ、ということでしょうか。こんなことが茶飯事な程度には抜けてます。

 

革製品の魅力の一つに、経年変化があります。履き下ろす前とは違った表情を見せてくれるのが愛らしいですよね。今回は10ヶ月が経過した大塚製靴の表情を写真に収めたのでこちらでご紹介したいと思います。

10ヶ月の相棒の姿

正面からの表情

f:id:rioyoshida:20181121225745j:plain

少し暗いですが、アッパーに履きじわが入っており、独特の雰囲気を醸し出しているのがお分かりいただけるかと思います。

真横からの表情

f:id:rioyoshida:20181121230105j:plain

全体的に大きな傷に見舞われることなく今日まで一緒に過ごしてくれています。ソールの色落ちと毛羽立ちが少し目に付くでしょうか。

かかとの表情

f:id:rioyoshida:20181121230323j:plain

かかとに関してはダメージが顕著にうかがえます。そろそろトップリフトを交換するタイミングですね。

どんなケアを施してきたか

育て方(ケア)についてですが、当初はコロンブス×東急ハンズコラボの靴クリーム(色はバーガンディ)を塗布していましたが、6ヶ月を過ぎたあたりからクリームを変更。サフィールノワールのクレム1925(エルメスレッド)を塗布して育てていました。クリームを塗布するタイミングは1ヶ月に一度です。デイリーケアとしては、馬毛ブラシ(状況によっては山羊毛ブラシも併用)でブラッシング、乾いた布で空拭き程度しか行っていません。

あえて濃いめの色で唯一無二の味を出す

茶系の靴のクリーム塗布のセオリーとしては、気持ち薄めの色or無色(ニュートラル)のクリームで仕上げるところですが、市販の板チョコのような色味だったので、それよりかはちょっとだけ赤さの深みが欲しいなと思い、あえて赤系統の靴クリームを塗布して育てています。

これが茶系の革靴の面白さ

f:id:rioyoshida:20181121231216j:plain

 

履くオーナーさんによって、育ち方は十人十色。同じ型番の革靴でも表情がガラリと変化する。その魅力に魅せられてやっぱり自分ははこれからも革靴が好きで好きでしょうがない奴であり続けるんだと思います。

 

それでは!

Zapatroの馬毛ブラシ

更新していない間に夏が過ぎ、気が付けば冬がすぐそこまで近づいていました。中々更新できていなかったこと、まずお詫びさせてください。記事を楽しみにここに訪れてくださっている方がいらっしゃることを知り、少しずつですがアップデートしていきたいと思いますので、何卒お付き合いの程よろしくお願い致します。

 

最近思いっきり髪の毛を切りました。坊主にした中高生以来もっとも短くなったと思います。少し無精ひげを生やしたら、あれ、ちょっと男前なんじゃないか?よくみたらトム・ハーディっぽくないか?

f:id:rioyoshida:20181118224935j:plain

うん。散髪程度でこんな男前になれたら苦労しない。髪型はこんな感じなんですがオーラも顔も全然追いつけません。トムかっこいい。。。

 

さて。再スタート(?)の今回は、今自身が使用している馬毛ブラシをご紹介します。

Zapatroの馬毛ブラシ

f:id:rioyoshida:20181118220341j:plain

靴磨きがお好きな方の中には、「江戸屋ブラシ」さんや「かなや刷子」さん等、職人さんの手作業で作られているいわゆる"手植えブラシ"をお使いの方も多いと思います。僕が使う馬毛のブラシはZapatroと書いて"サパトロ"と読むブランドです。こちらぼブラシも職人さんによる手植えで作られています。デパ地下とかで販売されている高級焼き菓子のような白い筒状のパッケージに包装されていています。オシャレ。

f:id:rioyoshida:20181118221401j:plain

長さは2.5cmで断面がきれいに揃えられています。毛はびっしり詰まっていて、かれこれ半年くらい使っていますが、抜け毛は全然ありません。ブラッシングの際に散らかることがないのは非常に快適です。

f:id:rioyoshida:20181118220301j:plain

使いやすさの特徴として、持ち手の形が挙げられます。ブナの木で作られた小判型の持ち手は、握ったときにホールドしやすく、ブラッシングの際にしっかりと力を伝えることができるのでホコリを掻き出しやすいです。

 

ちなみに、このブラシは東京駅の大丸の紳士靴売り場で手に入れました。たぶん現在も取り扱っているはずです。Zapatroブランドのオンラインショップからもお求めいただけますこのブログでも以前紹介した通り、クリームを塗布しないデイリーケアでは、ブラッシングによるホコリ落としが大切であることをお話ししています。最も大事な工程に使うアイテムは、少し奮発していいものを使ってみるのも靴を長持ちさせるモチベーションにつながるかもしれません。Under-¥5,000で手に入れることができる良品。アリ!!

 

それでは!

月一回のシューケアはこれさえあれば大丈夫

みなさまごきげんよう

先日某番組のカレー特集で取り上げられていた蕎麦屋さんが勤務先の近所であることが分かった。番組では「家庭の味もするしお店の味もする」と言っていたので非常に興味深く、早速食べに行ってみた。食レポのプロじゃないので分かりやすいかどうかは保証できないが程よく家庭感があって落ち着く味でした。ちなみにそのお店は一緒にお吸い物も出してくれます。割と好きな塩気でむしろそっちの評価の方が高いかもしれません。

 

大して面白くもない自分の話はこの辺で切り上げて、今回は月に一回のシューケアは何をするべきか、どんなアイテムがあればよいのかについて私なりに解説します。

目次

 

 準備するアイテム

f:id:rioyoshida:20180526160925j:plain

今回はあれこれ準備しなくても「これさえあれば!」をテーマにアイテムをそろえています。それでは早速右端史下から紹介していきます。

①馬毛ブラシ<黒いブラシ>

靴の表面に付着したホコリや塵を払う目的で使います。

②豚毛ブラシ<茶色のブラシ※>

靴クリーム塗布後、全体に均一に伸ばし皮革に成分を入れ込む目的で使います。豚毛以外では化繊のブラシで代用することができます。

※写真で馬毛ブラシと区別するため、他の色で使っている豚毛ブラシを撮影しました。

③布<使い古したTシャツの切れ端>

クリーナーで表面をきれいにするとき、豚毛ブラシでブラッシング後の余分なクリームを取り除く目的で使用します。

④靴クリーム<ビン入りクリーム>

靴の表面に水分や栄養を与え保革効果を高める目的で使用します。今回はコロンブス社の製造している【Boot Black(ブートブラック)】というブランドのものを使用します。

⑤クリーナー<ボトル入りローション>

 古くなったクリームや汚れを落とす目的で使用します。

順番

①馬毛ブラシで全体のホコリや塵を払う

f:id:rioyoshida:20180526163715j:plain

ホコリや塵が付着した状態で放置するとせっかく靴の中に入っている水分や油分がホコリに吸い取らてしまい、表面の乾燥やひび割れ等の劣化につながります。シューケアの第一歩ですがこれが最も重要です!この時、アッパーとコバの隙間のホコリを掻き出してあげるとなお良いです。

②クリーナーで古いクリームや汚れを除去する

f:id:rioyoshida:20180526163836j:plain

靴クリームは塗った後時間が経つとロウ分や油分が酸化していきます。これを放置するとやはり靴を傷める原因になりますので定期的に落としてあげることが好ましいです。

f:id:rioyoshida:20180526164307j:plain

布を指に巻き付けてクリーナーを染み込ませます。目安としては100円玉一個分くらいでしょうか。そして、靴の表面を拭いていきますが、ゴシゴシと力を入れて拭いてしまうと表面が荒れてしまいますので、サササっと表面をさするように汚れを落とします。私はこの後、軽く乾拭きを挟んでクリーナーの余分な湿り気が残らないようにしています。

③靴クリームを塗る

f:id:rioyoshida:20180526165038j:plain

布のキレイな面が指の腹に位置するように巻き付けて、靴クリームを少量(1円玉より1周り小さい程度)取って、塗り込んでいきます。この時直線的に塗り込むのではなく円を描くように塗り込んでいくと比較的キレイにクリームを伸ばすことができます。

④豚毛クリームで全体をブラッシング、クリームの成分を革に入れ込む

クリーム塗布後、布のキレイな面を使って全体を乾拭きします。ここで、表面の余分な靴クリームを除去し劣化しないようにします。

⑤布で乾拭き、余分なクリームを除去

ブラッシングで入りきらなかった余分なクリームを拭きあげます。残ったままだとキレイな艶がでなかったりホコリが付着しやすく①で述べたアクシデントのリスクが挙がってしまいますので欠かさずやってほしい工程です。

え、やることこれだけなん?

そうなんです、必要最低限のことはこれだけです。この後、油性ワックスを使ってつま先を輝かせる(鏡面磨き)工程もありますがマストではありません。マストで必要なのは上記の5つの作業で十分だと思います。あれもやんなきゃ、これもやんなきゃとなるとそろえるアイテムが増えるし出費も増えます。初心者の方、忙しい方は最低これだけやれば靴をより長く使うことができます。

f:id:rioyoshida:20180526170859j:plain

使用したアイテムまとめ

今回使ったアイテムを使用感を含めて紹介します。

馬毛ブラシ、豚毛ブラシ<荒川産業-ホース&ブリストルブラシ>

小難しいこと抜きにどんな人でも使いやすいブラシだと思います。特に、この価格帯で抜け毛等が少ないコストパフォーマンスは圧巻です!

自宅にあった古Tシャツを使用してます。

靴クリーム<ブートブラック シュークリーム> 

[ブートブラック] BootBlack COLOR SHOE CREAM BBクリーム55 (BLACK(ブラック)55g)

[ブートブラック] BootBlack COLOR SHOE CREAM BBクリーム55 (BLACK(ブラック)55g)

 

シューケア用品の老舗、株式会社コロンブスさんの製造する乳化性クリームです。このパッケージのクリームはプロや玄人向けの製品で、初心者の方向けに「ブートブラック シルバーライン」というブランドもあります。違いを平たく言うと、シルバーラインのシュークリームの方が早い段階で光ります。ブートブラックのクリームはじんわりと光るイメージでしょうか。 

クリーナー<ブートブラック ツーフェイスレザーローション> 

水性汚れ、油性汚れ両方に対応しています。古いクリームを除去するときも布にしっかり付着する洗浄力があります。ただし、強くこすりすぎると表面を傷めてしますので注意が必要です。もう少し弱めのクリーナーで初心者へおすすめなのは<M.モゥブレイ-ステインリムーバー>です。軟水で生成されたリムーバーで振って布に取るだけなので使いやすいです。ツーフェイスレザーローションと比較すると洗浄力は弱めです。

[エム・モゥブレィ] 汚れ落とし M.モゥブレィ ステインリムーバー    60ml

[エム・モゥブレィ] 汚れ落とし M.モゥブレィ ステインリムーバー 60ml

 

 総括

靴磨きやシューケアの醍醐味の一つに、「ピカピカに光らせる」ことも一つあると思いますし多くの人が光らせることを楽しんでいます。自分が身に着けるアイテムをキレイに保つ意識は非常に大切なことです。とはいえ、全然習慣のない人にとってはまずはお金をかけずとも最小限のコストと時間でキレイに保つ意識をもって、徐々に習慣になって長く続くことが一番大事だなと思います。

 

それでは!

 

※お手入れをした靴の記事はこちら↓

rioyoshida.hatenablog.com

rioyoshida.hatenablog.com

 

靴クリームの使い方

こんばんは。今日は雨ですね。

そろそろ梅雨のシーズンだなと思って、今年の梅雨入り予想を調べてみました。

どうやら関東甲信は6月8日あたりが梅雨入り予想でおおむね昨年と同じのようです。下記サイトで全国の梅雨入り、梅雨明け予想が掲載されていますので良ければご参考までに。

hp.otenki.com

 

さて、前回の記事でお話したように今回は少し内容を変えて靴磨きで使うアイテムについて紹介していきたいと思います。

 

まずはじめに、靴磨きの醍醐味(?)的な一面を持っているクリームについてクローズアップしてみます。いきなり個別のブランドのレビューするのではなく、「そもそも何が目的でクリームを使うんや」というところからスタートします。

目次

靴クリームを使う目的

結論ファーストで申し上げますと、靴に栄養を与えキレイな状態を保つためです。

革靴(特に銀面付きの革靴)って履いているうちに革の中に含まれる水分は油分が徐々に抜けていきます。水分や油分は革靴の柔らかさ(あるいは硬さ)や傷み具合などに関わってきます。平たく言うと、水分や油分が不足している革靴は傷みやすく、結果として履ける寿命が縮んでしまいます。

稼ぎにもよりけりだと思いますが、革靴ってコンビニや自動販売機でジュース買うみたいに軽い気持ちで買わないですよね(笑)

頑張って貯めたお小遣いで手に入れたもの、人生の節目(入学式、就職祝いなど)で大切な人が買ってくれたもの、どうしてもすぐに革靴が必要になって急いで準備したもの、様々あると思いますがどんな形であれ最初から雑に扱うことなんて考えている人は少ないと思います。

自分が身に着けるものですから、せっかくならキレイに使ってあげた方が靴はもちろん喜びますし周囲の人の目もマイナスになることはありません。

靴クリームの使い方

別の記事で靴磨き全体の流れを紹介しましたが、靴クリームは埃を払って汚れ落としをした後に使います。塗り方は下記で取り上げる3つの方法がメインですが、どれが正解不正解ということはないと思います。まずは自分が煩わしくないと思う方法で実践するのが大切な気がします。

1.指で塗る

プロの靴磨き職人さんを含め比較的玄人な方が採用する塗り方です。直接指に取ることで体温でクリームが柔らかくなり、革靴に浸透しやすくなります。デメリットは指にクリームの色が付着するので手を洗う手間が発生します。

2.布に取って塗る

最初から専用のアイテムが無くても、自宅に着古したTシャツがあれば必要な大きさに切って指に巻き付けるだけ。ダイレクトに皮膚にクリームが付着するわけではないので汚れるリスクは軽減します(裏地までクリームが浸透するとほんのり色が付着します)。

3.ブラシを使って塗る

豚の毛で作られたペネトレイトブラシで塗る方法です。指が汚れることがなく、クリームを伸ばしやすいです。クリームを塗る為の"ペネトレイトブラシ"を使う方も多くいます。

 

[アールアンドデー] R&D ブラシ ペネトレィトブラシ 7012 (マルチカラーフリー)

[アールアンドデー] R&D ブラシ ペネトレィトブラシ 7012 (マルチカラーフリー)

 

デメリットとしてはクリームを色別に持っている場合、同じブラシを使うと色が混じりあって汚くなるので、色ごとにブラシをそろえてあげる必要があります(俺は色混ざりなんて気にならん!という人はこの限りではないですが・・・)

初心者におすすめの靴クリームの塗り方は?

これは完全に個人の意見ですが、はじめのうちは 2.布に取って塗るがよいと思います。

一つ目の理由:お財布にやさしい

ブランドや配合成分の違いにもよりますが、靴クリームの値段は700円~3000円程度です。べらぼうに高いわけではありませんが油性ポリッシュが欲しくなったり木製のシューキーパーが欲しくなったり、その気になればいくらでもケアアイテムがあります。そんな中、まずは自宅にあるもので気持ちを楽にはじめてみて、「靴磨き楽しいな」と感じられればいいんじゃないかと思います。

二つ目の理由:塗りすぎ防止

靴磨きが楽しくなって習慣化すると、靴クリームを使ったお手入れをする回数が増えがちです。過度なお手入れは結果として靴を傷めることに繋がります。布にクリームを取ると幾分か布にクリームが浸透するので、使用する量をすこーしだけ気にしてあげれば塗りすぎに陥るリスクを軽減できます。

とりあえずこれ!っていう靴クリームある?

これについても個人の意見ですが、良い靴クリームと言われていても、はじめて使うには値段が高かったり、ある特定のお店にしかないとなるとますます敷居が高くなってしますので、今回は真逆の"手に入りやすいこと"、"値段が高すぎないこと"を主眼として選んでみます。

ブートブラックシルバーライン シュークリーム

日本のシューケアメーカーの老舗、株式会社コロンブスさんが製造・販売を手掛ける靴クリームです。メイドインジャパンっていうだけでも少し信頼を寄せる気持ちになりますね。この靴クリームは通販はもちろん、東急ハンズ等でも手に入れることができます。

f:id:rioyoshida:20180523222201j:image

"ブートブラックシルバーライン"は「まずは靴磨きを楽しんでもらう」ということをコンセプトに展開されています。コロンブスさん公式ブログ内では下記引用の通り、エントリーラインナップであることを説明しています。

シューケアの楽しさを知ってもらう為のラブレター。「難しいこと抜きに、まずは好きになってもらいたい。」って気持ちでできたブランド。

引用:靴クリームのコロンブス公式ブログhttp://1012columbus.blog.fc2.com/blog-date-201803.html

僕も実際に使用していますが、ちゃんとブラッシングしてクリームを均一に塗り込んで乾拭きで余分なクリームを取り除けばキレイに光ります。クリームの中には水分もちゃんと入っているので伸びますし、皮にちゃんと浸透してくれます。

f:id:rioyoshida:20180523170330j:plain

⇑ブートブラックシルバーライン シュークリーム<黒>塗布後

 

短所を挙げるとするならば、クリームの匂いでしょうか。石油系?っぽい匂いがします。匂いに敏感な方は風通しの良い場所で作業したり、必要な分のクリームを取ったら蓋を閉めるなど、対策なさった方が良いかもしれません。

まとめ

他にもたくさんのメーカーから靴クリームが展開されていて、売り場にいくとつい目が泳いでしまいますが、今まで靴磨きに対して面倒なイメージを持っていた方、敷居が高いと感じていた方はぜひ参考にしていただけたらと思います!

 

それでは!

ユニオンインペリアルとハイシャイン

天気の良い月曜日。清々しい空が広がる昼下がり。なのに。あれ、週末かよってくらいに目元が重たくてカラダが怠い。

 

原因は夜更かしして『キングスマン:ゴールデンサークル』観てたせいです。確か2時頃まで起きてました。

 

 

僕は個人的に結構楽しめました。

 

今回はまだアップしていない一足を紹介しながらハイシャインについて書いてみようと思います。

 

 

f:id:rioyoshida:20180521204726j:image

 

【ブランド】UNION IMPERIAL

【型番】ごめんなさい、失念しました・・・。

【種類】外羽根キャップトゥ

【購入時期】2018年2月初旬

 

概要

前回のスコッチグレイン同様、国内ブランドです。というか、銀付きの革靴は国内ブランド率高めです。これは確か伊勢丹別注だった気がします。

※プロパーラインの外羽根キャップトゥはつま先にメダリオンが施されてます。

 

f:id:rioyoshida:20180521205505j:image

 

シルエットはかなり細身、穴飾りが華やかです。購入前に試着はもちろんして、ぴったりだったためこのサイズ(確か7)を購入しましたがここからしばらく地獄を味わうことになります。

 

ぴったりすぎる故の靴擦れ地獄

購入後、ウキウキな気持ちで家に帰ったことを鮮明に覚えています。だってかっこよかったんだもん。笑

 

しかし、履き下ろしてから2ヵ月位(先月頭くらい)までは兎にも角にも靴擦れ祭り。

そして出血デザインが気に入っているとはいえ、こんな思いしてまで履き続けるのどうなの?という想いはありました。そうこうしているうちに痛みは消えて靴擦れもなく履けるようになったというのがオチです。

 

つま先のハイシャイン

f:id:rioyoshida:20180522125705j:image

 

履きじわはこんな感じです。さほど履きじわに敏感なタイプではないです。

革質に関しては可もなく不可もなく、といったところでしょうか。大塚製靴に比べて若干肉厚な気がします。

アウトソールはダイナイトソールですので、多少路面が濡れていても大きなダメージはありません。ですが、アッパーに染み込んでシミっぽくなるのが嫌なのでこの靴に関しても雨の日は避けています。

 

つま先のハイシャインですが、やり方次第ではもっとピカピカに、鏡のようになるのかもしれません。僕個人としてはこれくらいの光沢感が好みです。

 

使っているワックスは以下の2種類です。

 

 

 ※両方、この靴にはニュートラルを使用しています。

 

ワックスの使い方 

まず、下地づくりとして使っているのは「ビーズワックスポリッシュ」の方です。

購入直後のビーズワックスポリッシュは手に取った時にだいぶ緩いので、5日くらい缶を開けて乾燥させてから使っています。

最初は指につま先に塗り込んでいきます。左右交互に3回塗り込んだあと、5分程放置します。※5分というのはその場の感覚値的なもので、ロジックはないです。

 

ここから「ミラーグロス」を使って本格的な磨き込みをします。

布を指に巻き付けてワックスを乗せる・伸ばす作業を行うわけですが、透き通った光沢が欲しかったのでこの時はウィスキーではなくウォッカーを少量使って磨き込みました。

※市販のスミノフです。

この工程も左右交互に行いますが、塗り込む回数は4回程。あんまり乗せすぎると次回

クリーニングするときに中々落ちなくなるのでゴテゴテにならないように気を付けます。そうして最後に少量のウォッカで水拭きして完成。ラウンドトゥだと湾曲しているので均一にワックスを乗せるのが難しい場合がありますが、この靴はチゼルトゥなので平らな個所もあり比較的磨きやすかったです。

きっとみんなが気になっていること

靴磨きを始めたばかりの頃は、アイテムそのものの良し悪し以上にどんなアイテムをどんな工程の時に使うべきなのかに注目します。何事もまずはお手本を真似ることがスタートな場合が多いです。つまり、その道のセオリーみたいなものが最初気になるのではないでしょうか。その後、数あるアイテムの特性や使い方のコツに注目がシフトしていくんじゃないかと思っています。例えば、乳化性クリーム一つにしても他の人がどんな風に使っているのか気になります。なぜなら、乳化性クリームといってもM.モゥブレイのシュークリームジャーやブートブラックのシュークリーム(ブラックラベルのものとシルバーラインの2種類があります)、サフィールノワールのクレム1925等、たくさんあります。とはいえ、最初からめちゃめちゃ下調べして使う場合もあれば、「とりあえずこれ使えば問題ないっしょ」というノリで使う場合もあるわけです。

 

次回以降の記事では、実際に使用しているアイテムを小出しに紹介しようと考えていますが、特に意識したいのは「そもそもこのアイテムを使う目的はなんなの?」「マストで使う必要あるの?」「どんな時に使ったら効果的なの?」「実際使ってみるとどんな良いこと(場合によっては良くないこと)があるの?」を明確にお伝えできたらと思います。

 

それでは!

スコッチグレイン ST-634 "スパイダー"

やる気になった時にブログ書いてるわけなんですが、自分の想像に反して毎日ではないけれど読者の方がいらっしゃることに気づき、ずっと放置は良くないと反省し慌てて書いています。

気が付くと新年度に突入して1ヵ月と半月が経過。土日休みのサラリーマンなわけですが平日だろうと休日だろうとお誘いがあればすぐに飲みに行く。面白いシーンが好きなんです。

シューケアの様子を記事にするって言っていましたがすみません、今回は繋ぎということで靴の紹介させてください。笑

 

概要

f:id:rioyoshida:20180519183930j:plain

 

【ブランド】SCOTCH GRAIN(ヒロカワ製靴)

【型番】ST-634 "Spider"

【種類】チャッカブーツ(内羽根)

【購入時期】2018年3月8日

 

スコッチグレイン不定期に開催するセールが3月8日~10日に東京は有楽町、東京交通会館で開催されました。紳士靴Loverの方の多くが足を運ばれたのではないでしょうか。僕自身はネットでふらふらと情報収集して、たまたま開催情報を手に入れたという感じです。ちょうど8日は外回りの予定だったのでお昼の時間使っていけば仕事に支障ないだろう、というちょっとした抜駆けをかましました(笑)。

 

はじめてのスコッチグレイン

実はヒロカワ製靴さんの靴は持っておらず、今回明確に何か手に入れるつもりでいました。仕事柄スーツを切るので、"オデッサ"や"シャインオアレイン"等、実用的なモデルを購入しようかと迷いましたが、生まれつきの天邪鬼をこじらして結局"攻め"の買い物をしてしまいました。それが今回紹介するST-634、"スパイダー"の愛称で親しまれるチャッカブーツです。

 

ご覧の通り、ステッチの継ぎ接ぎが特徴でまるでクモの巣のようです。アッパーにはフランスのアノネイ社のベガノという革を使っています。この革、とっても柔らかく履き下ろしたときの足馴染みの良さには驚いたくらいです。

 

直近で施したケアの流れを紹介致します。

 

シューケア

①埃落とし

馬毛のブラシで優しく塵や埃を払います。

着用頻度は少ないですが、室内に置いておいてもアッパーの表面には埃は被ってくるのでやはりちゃんとブラシはかけた方がいいと思います。

②汚れ落とし

他の短靴は割と手の込んだケアをしていますが、この靴はあえて無骨めな育て方をしています。なので、普段使っているステインリムーバーは使用せず、タピール社のレーダーオイルで軽く拭く程度で留めています。この工程では、栄養補給も兼ねています。

③"じぶん流"モルトドレッシング

今回の記事でもっとも読者の方が気になるのがここかもしれません。ステッチの一部のパーツを敢えて濃い色味に仕上げています。僕の場合は油性ポリッシュではなく、乳化性クリームを使用しています。

今回使っているクリームはこちら⇓

hands.net

購入したときは成分等は深く考えず、色味重視で選びました。使い方は、Tシャツの切れ端を指に巻き付けて、五円玉の穴1個分程度のクリームを布に取ります。そして色を入れたい場所に薄ーく伸ばすイメージで塗っていきます。これを各パーツ3回位繰り返したのですが、ポイントはウィスキーをごく少量布にしみこませてクリームに含まれるロウ分を伸ばしてあげます。

※この時は、、、サントリーの角で磨いてます。

 

所感としては、このクリームは比較的ツヤが出やすい成分が入っているので塗りすぎるとボテっとした印象になりそうです。なので控えめにクリームを塗って少しずつ塗り重ねていくイメージでしょうか。

④ブラッシング

豚毛ブラシで余分なクリームを取り除くのと同時に全体にブラッシングします。

こうすることで、全体の光沢感を均一にして色味のコントラストを自然な仕上げにするよう心がけてます。

⑤仕上げ

購入して半年程使っている山羊毛ブラシで全体をブラッシング。光沢のキメを細かくしていきます。

 

ざっとこんな感じです。

履いた後は、馬毛ブラシでブラッシングと布で乾拭きしかしていません。

汗かいたな、と思う日はすぐにはシューツリーは入れず半日くらい靴の中の湿気を取り除いてます。

 

※スパイダーの最新記事はこちら↓
rioyoshida.hatenablog.com

rioyoshida.hatenablog.com

 

それでは!