よしだの備忘録

よしだ(仮名、♂)がゆるめにアップデートするよしだと靴の日常

プレメンテナンス、たまらん。

こんばんは。新しい靴を買うと、ついつい新しい靴クリームに手を出したくなってしまいます。ちなみに、今はM.モゥブレィのクリームナチュラーレが気になっています。

 パッケージが高級アイスクリームみたいで美味しそうですよね(え、そんなことないって?)

 

さて、今回は前回ご紹介させていただいた新しい相棒、Fugashinのフルブローグのプレメンテナンスについてご紹介致します。

f:id:rioyoshida:20190115151342j:plain

プレメンテ終了後。艶は少し弱め。

 第3章 プレメンテナンス全行程

 

馬毛ブラシで全体をブラッシング

新品ですのでホコリはほとんど被っていませんがブラッシングを行います。なんでしょう、これから一緒に仲良くしようね的な儀式のようなものです。

レーダーオイルで古いクリーム除去&油分補給

革靴好きの方の間で評価の高いタピールのレーダーオイルを使います。僕自身も大変気に入っているアイテムです。

新品の靴とは言えど、自身の元へたどり着くまでに長い期間箱の中で保管されていると、工場から出荷されるタイミングで仕上げとして塗布されたクリームが古くなり、水分や油分が徐々に抜けていきます。水分や油分が不足した状態で履き始めてしまうと、革が固くて履きづらい、屈曲しやすい箇所がひび割れしやすかったりと百害あって一利なしです。つまり、こうした類のメンテナンスを行うことによって革に柔軟性を与える、ひび割れの防止が期待できます。今回は両足に2回オイルインしました。そして、確実に浸透させるため塗った後1日寝かせました。寝かせた後、布で表面を乾拭きして表面に残った余分なオイルをふき取りました。

※最初、想像以上にオイルが浸透します。過剰にオイルを入れすぎると表面がベタベタになる、靴クリームを塗布しても艶が出ない等の問題が発生するようです。何事も節度が大事ということのようです。

靴クリーム塗布

靴磨きの中で楽しいなと感じる行程の一つです。様々靴クリームを持っているのでどれを使おうか悩みました。結論、綺麗な艶を出したかったのでド定番・クレム1925を使いました。

前回の行程ですでに油分を補給している上に油性クリームを使うことになります。最初は靴全体に指で塗り込みました。その後、水分を含んだ布で少量ずつ塗り込みました。この時、革の中に押し込むように少し力を入れました。その後10分程度放置。

豚毛ブラシでブラッシング

表面の余分なクリームを取り除く&クリームを革の中に押し込むために豚毛ブラシで全体をブラッシング。細かく小さな範囲をシャカシャカするのではなく、大きなストロークで広範囲をシャカシャカしました。

乾拭き

ブラッシングで大半は終わっていますが、取り切れていないクリームをダメ押しで布の乾拭きで拭きとっていきます。拭いたときに引っ掛かりを感じない位が目安です。

馬毛ブラシでブラッシング

別にこの行程はやらなくても問題はないんですが、より艶のキメを細かくするために豚毛よりも柔らかい馬毛で全体をブラッシングします。ホコリ落とし用の馬毛ブラシとは別のブラシを用意して行いました。

山羊毛ブラシでブラッシング

どんだけブラッシングするねん!とツッコミが入りそうですが、馬と豚の上をいく柔らかさの山羊毛ブラシで全体をブラッシング。"育った"ブラシを使うと圧倒的に艶が出やすくなります。山羊毛ブラシもピンキリあります。ちなみにコロニル社のブラシを使っています。

 ※この製品は毛抜けが多発するとの情報が各地で散見されています。自身のブラシはほとんど抜けておりません。個体差が大きい製品かもしれません。

ワックスでトウを磨きこむ

最後の行程です。ワックスもあれこれ持っているですが最近はkiwiのパレードグロスプレステージを使っています。

[キィウイ] パレードグロスプレステージ 黒 537

[キィウイ] パレードグロスプレステージ 黒 537

 

このワックス、自分が好きな光沢が得られます。が、最初はちょっと使いづらい印象です。なんというか、べちゃっとしてます。有機溶剤の含有量が多いのでしょうか。僕はこのところドライワックスにはせずに、購入後に中身を練って使っています。ワックスは割とウェット気味がマイブームです。下地作りは指で3層塗り、その後布を使って磨きこみます。水はほんの少し、ワックスも軽く"トントン"とちょびっと付ける程度。ワックスの水分と有機溶剤で油膜を慣らしながら薄ーく乗せるイメージです。

f:id:rioyoshida:20190115231918j:plain

【追記】実際に使用しているワックス

その他

ヴィンテージスチール&ハーフラバー装着

プレメンテナンスを施しても自分の足に馴染むにはまだまだ時間がかかります。最初はソールも硬くて反りが良くないのがグッドイヤーウェルテッド製法の特徴です。靴の反りが良くない状態だと、つま先の摩耗が激しくなりどんどん削れてしまいます。つま先の削れ防止のためにヴィンテージスチールを装着。急な雨からレザーソールを守るためにハーフラバーも一緒に装着しました。このメンテナンスは以前もお世話になったミスターミニット新宿メトロ食堂街店さんへお願いしました。

www.minit.co.jp

 

準備は整いました!いよいよ履き下ろしです。Day1インプレッションをご紹介できたらと思います。

 

続く!