よしだの備忘録

よしだ(仮名、♂)がゆるめにアップデートするよしだと靴の日常

プレメンテナンス、たまらん。

こんばんは。新しい靴を買うと、ついつい新しい靴クリームに手を出したくなってしまいます。ちなみに、今はM.モゥブレィのクリームナチュラーレが気になっています。

 パッケージが高級アイスクリームみたいで美味しそうですよね(え、そんなことないって?)

 

さて、今回は前回ご紹介させていただいた新しい相棒、Fugashinのフルブローグのプレメンテナンスについてご紹介致します。

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プレメンテ終了後。艶は少し弱め。

 第3章 プレメンテナンス全行程

 

馬毛ブラシで全体をブラッシング

新品ですのでホコリはほとんど被っていませんがブラッシングを行います。なんでしょう、これから一緒に仲良くしようね的な儀式のようなものです。

レーダーオイルで古いクリーム除去&油分補給

革靴好きの方の間で評価の高いタピールのレーダーオイルを使います。僕自身も大変気に入っているアイテムです。

新品の靴とは言えど、自身の元へたどり着くまでに長い期間箱の中で保管されていると、工場から出荷されるタイミングで仕上げとして塗布されたクリームが古くなり、水分や油分が徐々に抜けていきます。水分や油分が不足した状態で履き始めてしまうと、革が固くて履きづらい、屈曲しやすい箇所がひび割れしやすかったりと百害あって一利なしです。つまり、こうした類のメンテナンスを行うことによって革に柔軟性を与える、ひび割れの防止が期待できます。今回は両足に2回オイルインしました。そして、確実に浸透させるため塗った後1日寝かせました。寝かせた後、布で表面を乾拭きして表面に残った余分なオイルをふき取りました。

※最初、想像以上にオイルが浸透します。過剰にオイルを入れすぎると表面がベタベタになる、靴クリームを塗布しても艶が出ない等の問題が発生するようです。何事も節度が大事ということのようです。

靴クリーム塗布

靴磨きの中で楽しいなと感じる行程の一つです。様々靴クリームを持っているのでどれを使おうか悩みました。結論、綺麗な艶を出したかったのでド定番・クレム1925を使いました。

前回の行程ですでに油分を補給している上に油性クリームを使うことになります。最初は靴全体に指で塗り込みました。その後、水分を含んだ布で少量ずつ塗り込みました。この時、革の中に押し込むように少し力を入れました。その後10分程度放置。

豚毛ブラシでブラッシング

表面の余分なクリームを取り除く&クリームを革の中に押し込むために豚毛ブラシで全体をブラッシング。細かく小さな範囲をシャカシャカするのではなく、大きなストロークで広範囲をシャカシャカしました。

乾拭き

ブラッシングで大半は終わっていますが、取り切れていないクリームをダメ押しで布の乾拭きで拭きとっていきます。拭いたときに引っ掛かりを感じない位が目安です。

馬毛ブラシでブラッシング

別にこの行程はやらなくても問題はないんですが、より艶のキメを細かくするために豚毛よりも柔らかい馬毛で全体をブラッシングします。ホコリ落とし用の馬毛ブラシとは別のブラシを用意して行いました。

山羊毛ブラシでブラッシング

どんだけブラッシングするねん!とツッコミが入りそうですが、馬と豚の上をいく柔らかさの山羊毛ブラシで全体をブラッシング。"育った"ブラシを使うと圧倒的に艶が出やすくなります。山羊毛ブラシもピンキリあります。ちなみにコロニル社のブラシを使っています。

 ※この製品は毛抜けが多発するとの情報が各地で散見されています。自身のブラシはほとんど抜けておりません。個体差が大きい製品かもしれません。

ワックスでトウを磨きこむ

最後の行程です。ワックスもあれこれ持っているですが最近はkiwiのパレードグロスプレステージを使っています。

[キィウイ] パレードグロスプレステージ 黒 537

[キィウイ] パレードグロスプレステージ 黒 537

 

このワックス、自分が好きな光沢が得られます。が、最初はちょっと使いづらい印象です。なんというか、べちゃっとしてます。有機溶剤の含有量が多いのでしょうか。僕はこのところドライワックスにはせずに、購入後に中身を練って使っています。ワックスは割とウェット気味がマイブームです。下地作りは指で3層塗り、その後布を使って磨きこみます。水はほんの少し、ワックスも軽く"トントン"とちょびっと付ける程度。ワックスの水分と有機溶剤で油膜を慣らしながら薄ーく乗せるイメージです。

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【追記】実際に使用しているワックス

その他

ヴィンテージスチール&ハーフラバー装着

プレメンテナンスを施しても自分の足に馴染むにはまだまだ時間がかかります。最初はソールも硬くて反りが良くないのがグッドイヤーウェルテッド製法の特徴です。靴の反りが良くない状態だと、つま先の摩耗が激しくなりどんどん削れてしまいます。つま先の削れ防止のためにヴィンテージスチールを装着。急な雨からレザーソールを守るためにハーフラバーも一緒に装着しました。このメンテナンスは以前もお世話になったミスターミニット新宿メトロ食堂街店さんへお願いしました。

www.minit.co.jp

 

準備は整いました!いよいよ履き下ろしです。Day1インプレッションをご紹介できたらと思います。

 

続く!

悩んだ末にたどり着いた一足~Fugashin フルブローグ FDM4102~

こんばんは。最近、夕食を食べた後にどうしてもお腹が空いてしまい夜食にラーメンというデブ活を繰り返しております。将来カラダを悪くしないように気を付けないといけませんね。

 

さて、今回は前回に引き続き購入レポートです。

※前回の記事はこちら↓

rioyoshida.hatenablog.com

第2章 出会ってしまった

黒×内羽根フルブローグをネットで探す

さぁ、自分の好みのタイプが分かったところでネットでいろいろ見てみる。しかし、タイプに合致すれば何でもいい、というわけではない。「予算」という現実的な問題は考慮しなければならない。今回の予算設定はU-¥50,000。フルブローグというデザインの特性上、制作の際どうしても手間がかかるので、当然値段はある程度上がる。

探してみるとBEAMS別注のチーニーが見つかった。

www.beams.co.jp

いい感じじゃないか。うん。即決でも良い。そんな勢いで気に入った。

が、しかし。

売り切れとるがな。。。そりゃそうか。コスパよさそうやもん。考えることはみなさん似ているということですね。こうしてチーニーはあきらめることに。その後もいろんなサイトを漁ってみる。すると・・・。おっ、"Fugashin"?聞きなれないけれど、予算内でフルブローグがある!しかもレザーソールで高級感もある。いや、これは間違いなく"出会ってしまった"のではないか。とにかくいっぺん試着することを決意する。

銀座のワールドフットウェアギャラリーへ

店頭での販売先を探すと、「ワールドフットウェアギャラリー」さんでお取り扱いがあるとのこと。

www.wfg-net.com

某日、たまたま銀座に用事があったのでそのついでに立ち寄ってみた。まず、GINZA SIX店でFugashinを紹介してもらった。フルブローグが店頭に並んでいなかったので、在庫があるか確認したところ、銀座店で取り扱っているとのこと。まるで焦らされているかのようで楽しい。店員さんへお礼し、すぐさま銀座店へ向かった。そして銀座店でついにお目見え。早速フィッティングさせてもらう。サイズは7。cmに換算すると25cm。タイトフィットだけれどすごく痛いわけでもない。中底のコルクが沈んでくれば良い感じになりそうだ。

と、いうことで。無事購入!

すごく丁寧な接客をしていただいて気持ちの良いお買い物でした。

概要

ここからは写真たっぷりになります。お待たせしました。

【ブランド】Fugashin

【型番】FDM4102

【種類】内羽根フルブローグ

【購入時期】2019年1月

【購入場所】ワールドフットウェアギャラリー銀座店(http://www.wfg-net.com/ginza.html) 

"Fugashin"というブランド、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますので簡単にご紹介致します。

「風雅心」は、履き良さを極める縫い靴製法として定評のある
グッドイヤーウエルト製法」と「ボロネーゼ製法」に、
敢えてこだわったブランドです。

何故なら、
重厚さや格調を志向する時は「グッドイヤーウエルト製法」を、
軽妙さや快適感を志向する時は「ボロネーゼ製法」。
履き良さを極める製法は唯一では無く、
その頂は双耳峰のようだと、「風雅心」は考えます。

そして、
フォーマルな装いにあっても、シチュエーションの違いで
靴の履き分けが自然と受け入れられているヨーロッパに習い、
ひとつ上の履き分けを、「風雅心」は提案します。

また、
「風雅心」はアンサンブルアイテムとして、
シャープな断面がスポーティさを醸し出すカットエッヂ(切り目)縫製され、
丁寧なコバ仕上げされた財布などの革小物もご用意いたしました。

日本の市場とその審美眼が育て鍛えた「技」と「感性」が
世界の高品質素材を厳選してお届けする「風雅心」。
「風雅心」は、貴方の足元の新しいお洒落センスを演出いたします。 

 ※Fugashin Official Online Shopより

 

ちなみにこのモデルはグッドイヤーウェルテッド製法に加え、イタリアの名門タンナー、イルチア社のカーフが使用されています(イルチアのカーフは初体験です)。

外観

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落ち着きと力強さが同居するデザイン

華やかなデザインですが、野暮ったくなく良い意味で細身です。

メダリオン

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少し粗い?

メダリオン部分の拡大写真です。少し穴の堀が粗いような気がしますが遠目で見る分にはさほど気になりません。実はこのモデルはベトナムで生産されています。その点にシビアな方はよくよく検討される方が賢明かと思います。

クォーターライニング

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黄金の印字

型番とサイズが印字されています。履きこむうちにいずれ剥げてしまうかもしれません。

インソール

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見えず辛くて恐縮です。。。

ブランド名が型押しされています。ハーフソックなので今後足の形が付いていくと思われます。

アウトソール

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綺麗ですね

ご覧の通り、縫い糸が見えません。ヒドゥンチャネル仕上げが施されています。そして土踏まず付近が少しうねっています。ヴェヴェルドウェストですね。ヒールには三角形を描くような化粧釘が打ってあります。

所感

先述の通り、ベトナム生産、メダリオンの粗さ等はありますがこのクオリティで4万円以下は脱帽です。現時点ではコストパフォーマンスの高い一足ではないかと感じます。乱暴な履き方は想定していませんが故障等がないか、これからどんな風に成長していくのか経過を記録していきたいと思います。

履き下ろしまでの準備

革靴好きな方であればかかせない準備があります。そう、プレメンテナンスですよね。当然この靴にもプレメンテナンスを施して参ります。プレメンテナンスについては次回の記事でご紹介できたらと思います!

番外編(おまけ)

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おや?

靴の箱を撮影しました。箱の色と黄金の印字、エドワードグリーンを彷彿とさせますね。というか、完全に意識してるよね??

 

 

続く!

フルブローグに憧れて・・・

こんばんは。仕事が始まり早一週間。1月も既に10日を消化しました。時間はあっという間ですよね。早くあったかくならないかなぁ(寒さ耐性低めです)。

 

さて、今回はタイトルの通りフルブローグシューズについての記事です。靴が欲しいと悩む段階から購入に至るまで、その後のケアについてシリーズ風に連載していきます。しばらくはこの話題にまつわる記事ばかりになると思います。お付き合いいただけますと幸いです。

第一章 出会いたい相手は誰なんだ?

やっぱり黒だよなぁ。

年末。旅行等で外出する予定はなかったので、家族・親しい友人の靴を預かってせっせと靴磨きに精を出した。やっぱり黒靴はかっこいいなぁ。黒いいよなぁ。そんなことばっかり考えてました。そして年が明ける。なんとなく、新年の高揚みたいなものを味わいたくて新春セールに行ってきた。もちろん革靴の。

人混みのセール会場。芽生える物欲。しかし・・・

とりあえず、伊勢丹。混んでるだろうなと覚悟を決める。いざ店内へ足を運ぶと、地下1階のフロア全体が人でぎゅうぎゅうになっている。ふぅ。酸素が薄い、そして蒸している。想像以上だ。わずかなスペースをかいくぐって紳士靴売り場へ行く。するとそこには足の踏み場のないといっても過言ではない程に人口密度が高い。油断していると周囲の人の足を踏んずけてしまいそうだ。眼前に拡がる商品棚、並べられた無数の革靴たち。壮観だ。あちこちから靴に向けて手が伸びてくる。商品を手に取るには確固たる意志を持ってポジションを確保しなければならない。

混んでいること以上に、こんなに多くの人が革靴に興味を持っているんだなと純粋に感動してしまった(みんながみんな詳しい訳じゃないだろうけど気になっていることがなんだか嬉しかった)。靴磨きがプチブームになりつつある今、その熱気を十分に感じることができた。このグルーヴ感が、僕の物欲を掻き立てる。気になった商品を2,3点手に取ってみた。気絶寸前の衝撃はまだ来ない。まだ"出会っていない"のだ。

想像以上に体力を消耗する。少し頭がぼーっとしてきた。買い物は"出会い"である一方、わずかな時間の中での「納得」の積み重ねで振り切れるものだと思っている。買えればなんでもいい訳じゃない。そして僕は"出会い"と"納得"を得るために「戦略的撤退」、つまりは売り場を離れることにした。

どんな靴だったら購入したいか。改めて整理してみた。

戦略的撤退を経て、作戦を練り直すことにした。果たして、どんな靴と出会いたいのだろうか。これが明確にすることが大事な気がしたのだ。今持っている靴たちを頭に思い浮かべる。そして自身の生活様式を検討。スーツを着て仕事をするから、実用的な靴がほしい。そして、やっぱり黒がいい。でも、すでに持っているデザインでは少しつまらないな。そうこう考えた末、黒×内羽根フルブローグという可能性が浮上してきた。内羽根だからビジネスでも履ける。何よりパーフォレーションが力強くてかっこいい。次第に僕の頭の中はフルブローグへの憧れが膨らんでいった。。。

 

こうして、出会いたい"タイプ"が明確化した僕はこの後ネットを漁りまくってあれこれと奔走していくのであった。

 

続く!

経年変化(12ヶ月)バーウィック~ZA2429~

こんばんは。今週は冷え込みと乾燥が一層厳しい日々が続いていますね。就寝前に化粧水でケアしてあげないと、翌朝顔がガッサガサになってしまいます。

さて、今回は購入してちょうど1年が経過したバーウィックのホールカットの様子をご紹介します。

※購入初期のご紹介記事↓

rioyoshida.hatenablog.com 

 外観

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履き皺がしっかり入っています。特別綺麗ではありませんが目も当てられないような汚い皺でもありません。"風合い"という便利な言葉で収まる範囲の皺の入りだと感じています。特徴としては、履き皺箇所は屈曲するため、色が抜け気味です。私はきっちり染まっているよりもこちらの方が好みだなぁと今日まで履いてきて実感しました。

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大きなキズ、シミはない。

アッパー

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近づけてみると外観のイメージよりかは大人しい皺の入りだ(恐らく、白く色が抜けているので強調されているのかもしれない)。もう一足バーウィックを所有していますが、そちらは少し汚く皺が入ってしまいました。いわゆる個体差というやつでしょうか?

※もう一足のバーウィック↓

rioyoshida.hatenablog.com

 ヒール

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順調に削れている

今すぐに、という感じではないがそろそろ交換を検討しなければなりません。なんだかんだ登板回数はあったので。

12ヶ月履いた所感

履き心地

だいぶ中底のコルクが沈み、自身の足の形にフィットしてきた。靴擦れや痛みのトラブルで悩むかと思いきや、ほとんどストレスなくここまで来てくれた。感謝。

耐久性

先述のヒール部を除いて、特段異変はない。革質も比較的良いお陰でクラック等の心配も今はない。

お手入れ

普段のお手入れ

履いた後は馬毛ブラシで全体をブラッシング、その後乾拭き。仕上げに山羊毛ブラシで艶出しを行っています。

クリームを使うお手入れ

以前はイングリッシュギルドを使っていましたが、現在はブートブラック(シルバーラインの方)のネイビーブルーの乳化性クリームをうす~く塗布しています。

試してみたいクリーム

色のムラ感が好きな私にとって、履き皺部分に上記のネイビーブルーのクリームを塗ると結構色が入ってしまい、自然な風合いじゃなくなってしまいます。いかにも補色しました感が主張されてしまうイメージ。綺麗な青色はそのままに、ネイビーブルーよりは主張の弱い色合いを探してみると、ありました。ブートブラック(百貨店で取り扱っている黒ラベルのやつ)の"ブルー”という色。

 ※コレクションズシュークリームは通常のシュークリームよりさらに着色力が強いアイテムです。色はこんな感じだよってことでご参照ください。

 買っちゃおうかな。今あるネイビーブルーのクリームどうすんねんって話ですが。もう少し悩みます。

個人的な所感

爽やかな印象を与える色ですが、ビジネスの場でスーツに合わせて履く勇気はなく、完全にカジュアルとして履いています。ちょっとチャラい系のパーティーならセーフなんだろうか?

そもそもチャラいに"ちょっと"ってなんだよ(笑)。

そんなことは置いといて。変わり種ではありますが、色のムラ感とホールカットのドレッシーな雰囲気が相まって履いてて楽しい一足です。青系×青系のトーンオントーン、白と合わせてコントラストを作るコーディネイトがしやすいです。こういう類の靴って10年後どんな表情になるのか、そもそも10年履けるような靴なのか、その辺が自身の経験値として備わっていないため未知数ではありますが今後もこのブログに成長記録としてアップしていこうと思います。

 

それでは!

リーガル ストレートチップ~011RAL~

こんばんは。昨年は例年以上に映画を観た気がします。有料放送ではありますが、2018年で最も印象に残った作品は2001年公開の『アメリカン・サイコ』でした。いわゆるスプラッター映画に分類されるのでしょうか。

主演はクリストファー・ノーランの『バットマン』シリーズでおなじみの英国人俳優のクリスチャン・ベール。なんでしょう、英国人俳優って「イケメン」っていうより「ハンサム」っていうフレーズがしっくりくる感じがします。この映画の中でも(サイコパスな役柄だけど)ハンサムなベールを堪能することができます。興味ある方はぜひご覧ください(笑)。

 

さて、今回は最も長く履き続けている靴をご紹介致します。

 概要

【ブランド】リーガル

【型番】011RAL

【種類】内羽根ストレートチップ

【購入時期】2012年3月

【購入場所】REGAL SHOES 小田急エース店

 

当時は今ほど革靴にハマっておらず、それ以上にスニーカーがマイブームなくらいでした。大学受験を突破し、来る入学式に履く為に手に入れた一足です。想い入れの強い一足です。

購入価格は・・・

現在は¥23,760(税込)で販売されているようです。U-¥30,000ということで手は出しやすい価格帯です。

www.regalshoes.jp

外観

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ロングノーズを採用しており、とにかく写真でご覧になる以上に実物はシャープです。なんというか、新幹線500系のような流れるフォルムが特徴です。持っている革靴の中でもダントツの細さです。

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こんなかんじ?

革の表面はいわゆる「ガラスレザー」です。革製品の楽しみである経年変化らしい経年変化はございません。デフォルトの状態でも光沢強めです。

アッパー

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約7年履き込んだ姿です。ご覧の通り、シワだらけです。ヴァンプにクラックも入っております。どこか貫禄が漂っている(ような気がします)。

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見えにくいですが少し裂けてしまっています。

雨の強い日にこの靴を履いてしまうと容赦なく浸水します。それでも想いが詰まった靴ですので雨の心配がない晴れた日は履いています。クラッキングシューズとしてこれからの成長に期待したいと思います。

ソール

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ご覧の写真は補修後のソールです。元々はコマンドソールっぽい仕様のゴム底でした(気になる方はリーガルさん公式サイトをご覧ください)。補修は7年間で3回。ヒール2回、ソールのゴム貼り1回です。公式サイトによると製法の特性上、1回はオールソールできるとこと。大切に履けば10年は履けるのではないかと思います(製法は"セミマッケイ製法"というそうです)。

7年履いた所感

履き心地

先述した通り、細いので、サイズが合っていないと横幅がキツいと感じる方がいらっしゃると思います。僕自身は店頭での試着を経て購入している為、今日まで大きな違和感等はなく履けています。やはり自身が身に着けるものですからはオンラインで購入するにせよ、一度は試着してサイズ感やフィッティングを把握されることをお勧め致します。

耐久性

学生当時、体育会に所属しており制服を着る機会が多く、そして当時革靴らしい革靴はこれ一足しかもっておらずローテーションなんてなかった時代。台風だろうが雪だろうがお構いなしに履いておりました。そんな紆余曲折を経て現在に至る訳でございますが、アウトソールの補修だけで履ける状態を保っています。同じ靴を履いていらしゃる方で悪天候を避けて履かれている方がいらっしゃったら、僕よりも状態良く仕上がっているかもしれません。

お手入れ方法

現在、月に2回程度着用しています。ガラスレザーですので、デリケートクリーム等水分の多いクリームはほとんど浸透しません。ですので、普段は馬毛ブラシでブラッシング、少し湿らせた布で拭く程度に留めています。月に一度、BootBlackのシュークリームを薄く塗って豚毛ブラシ→馬毛ブラシで表面をならして仕上げに乾拭きするお手入れを実践しています。

[ブートブラック] BootBlack COLOR SHOE CREAM BBクリーム55 (BLACK(ブラック)55g)
 

想い入れの強い理由とは

実はこの靴、入学祝いとして祖母からもらったお小遣いで購入しました。当時からしたら2、3万円の靴なんて自分のお小遣いで手が出るものではなくて、購入した時のワクワクは今でも鮮明に覚えています。大学4年間は部活漬けの生活を送っていましたが、ローテーションが組めていなかった反面、どんな時も足元を支えてくれていました。相棒というやつです。お小遣いをくれた祖母は昨年末に天国へ旅立ちました。人生の節目に手に入れた一足は僕にとって、苦楽を共にし、祖母への想いが詰まったヘリテージそのものであります。経年変化しないガラスレザーですが、これからも永く付き合っていきたい一足です。

 

あれ、なんかお堅い記事になってしまった(笑)。

たまには、いいよね?

 

それでは!

経年変化(9ヶ月)Stuart&Laud~IMSL605~

新年明けましておめでとうございます。昨年は自身の予想を上回る多くの方々にこのブログをご覧いただきましたこと、御礼申し上げます。ハイペースとまではいかないかもしれませんが本年も着実にアップデートして参りますので、お付き合いいただけますと幸いです。

2019年一発目の記事は、普段仕事で履いている革靴のご紹介です。実は購入してからご紹介するタイミングを逃してしまい、半年以上経過してようやく初登場となります。

概要

【ブランド】Stuart&Laud

【型番】IMSL605

【種類】内羽根パンチドキャップトウ

【購入時期】2018年3月

【購入場所】大丸 東京店(https://www.daimaru.co.jp/tokyo/

 

まず、ブランド名をみて「??」が頭に浮かぶ方も多いと思います。実は購入するまで全く知りませんでした。現在でも理解が及んでいないことが多いですが、知りえる限りの情報をこちらに掲載させていただきます。

Stuart&Laudとは・・・

アメリカのブランドで、生産地はなんとメキシコ!アメリカのブランドというとオールデン、アレンエドモンズがすぐに思い浮かびます(筆者はどちらも持っていません、泣)。伊勢丹高島屋では見たことがないブランドでした。

購入価格は・・・

確か¥25,000程度だった気がします。スペック的な解説については後述します。

外観

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全体的に丸みを帯びていて、ポテっとした印象です。足幅もワイド気味でモード感は弱いです。

アッパー

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純粋なカーフではなく、表面に加工がなされていると思われます。リーガルのガラスレザーよりはソフトな印象。購入後、プレメンテナンスの為にデリケートクリームを塗布してみましたが、全然浸透しないやんけ!!購入当時は自身の目が肥えておらず、革質の判別ができていなかった証拠でもあります(どんなマテリアルで加工されているのかまでは現在も不明です、ご存知の方いらっしゃいましたらご教示ください)。とはいえ、リーガルのガラスレザーも全然履くので、銀付きでないからといって大きくがっかりすることもなかったです。

ソール

ダイナイトソールでグッドイヤーウェルテッド製法です。おそらく、この靴のバリューは革質以上に製法なのではないかと感じる。

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カカトのパーツが少しズレて付けられています。これは国民性というものなのか。そう考えると国産靴はもちろん価格帯によって差はあるものの、きっちりした作りをしている、作り手側の丁寧な仕事が際立つ印象です。

インソール

購入後すぐに撮影しておくべきでした。さすがに9ヶ月も履くと印字が擦れてよくわからなくなってしまっています。

9ヶ月履いた所感

履き心地

結構いいです。靴擦れに悩まされることなく今日まで履いています。当初からアッパーが比較的柔らかくて馴染みやすい。終日外回りの日も大きなストレスを感じることなく履けています。

耐久性

革質というか素材的な要素が強く反映されていると思われますが、水に強いです。台風みたいな日はウェルトの隙間から浸水するでしょうが、小雨~シトシト程度であればアッパーから浸水することはありませんでした(勿論、傘はさしております笑)。

艶感

こちらも素材的な要素が大きいと思いますが、デフォルトの状態でも少し艶があります。例えるなら、ビニールっぽい艶とでもいいましょうか。そんな感じです。

個人的な所感

外回りが多いサラリーマンにとっては、この靴意外と良いかもしれません。タラレバな話だけれど、"ジョンロブ"や"エドワードグリーン"のような革質が優れている靴が泥を被ったり、満員電車の中で乗客に踏みつけられたりすると(きっと)がっかりされる方が多いと思います。外回りが多いサラリーマンはどんなに注意していても上記のようなリスクは嫌でも付きまとってきます。そう考えたときに、リーズナブルだけれどすごく安っぽい訳でもないこの靴って実は雨の日風の日も気兼ねなく履ける一足だなと気が付きました。

思い切りれる一足

上記の理由から、つやっつやのハイグレードな靴をビクビクしながら履くストレスから解放されるという意味では自分にとっては"アリ"な一足だなぁと感じています。もう一足欲しいかと問われら、一足持ってるから十分間に合っているという回答になるけれど、普段のローテーションにいるとちょっと心強い。

 

それでは!

ダブルモンクが修理から帰ってきた!

気が付けば今年も年の瀬。忘年会など何かとお酒が進むイベントが多く、若干カラダが重たい感じです(飲みすぎですね)。2018年は自分史上もっとも波乱に満ちた年でした。ちょっと理不尽ちゃう?そう思いたくなることも沢山降りかかってきました。でも、今日明るく過ごせていることに感謝の念が尽きません。

 

今回は以前この記事で紹介したバーウィックのダブルモンクですが、ソールを補修に出して元気に帰ってきましたのでその様子をご紹介致します。

rioyoshida.hatenablog.com

 アッパーの状態は良好を保っていたのですが、ソール(特につま先)が擦れて削れてしまっており、ウェルトの部分まで浸食しそうになっていました。今回意を決して修理することになった次第です。

修理を依頼したお店

東京は新宿のミスターミニットさんでお世話になりました。

www.minit.co.jp

小田急百貨店B2のデパ地下を階段で上がった通路の一角にあります。修理をお願いしたのは平日の昼下がりでしたが、夕方に受け取りに行くと女性のお客さんが並んでいたり稼働率が高そうな印象を受けました。この店舗ではVISA・MASTERであればクレジットカードも使用できるので急なトラブルがあっても持ち込みやすいですね!

 

修理メニュー

かかとのすり減りも進んでいたのでかかと+前底のバリューセットでお願いしました。

www.minit.co.jp

元々レザーソールだったのですが、ビジネスシーンで履く機会が多く外回り中の急な雨天に対応できるようにラバーソールを張っていただくことにしました。

 

修理後

帰ってきた相棒をまずは正面からご覧ください。

スペイン靴って丸みを帯びつつもボッテリしすぎない感じが好きです。

つま先のウェルト周りにご注目ください。写真の緑の線がソールの第一層。赤線部分は第2層以上で、修理する前はかなり浸食していました。。。

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ちょっとだけこだわった

同じゴムソールではありますが、今回はビブラム社が製造するソールを履かせました。ソフトな接地感と強めのグリップを体感できます。これで雨の日にツルンってことはなくなりそうです(レザーソールのときは何度かこけそうになったことがあります)。

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これからもずっと

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色っぽい。。。

中々にセンチメンタルな見出しですが、外回りが多い僕の足元を支えてくれる大切な仲間です。文句(ダジャレじゃありませんよ?笑)も言わずに体重を受け止め、地面に擦られながらも次の一歩を踏み出すサポートをしてくれる。本当に感謝しかないです。だからこそ、しっかり履き手の自分自身がしっかり労わってこれからも長く付き合ってもらえるよう努めなければなりません。

 

それでは!